愛の手を
























長い。会話がない。


というより


さっきからあたししか話してない。


・・・気まずい。










「隊長ーっ」


「なんだ?」


「仕事とあたし、どっちが大事なの?」


「仕事に決まってんだろ。」






一度は聞いてみたいと思ったこの質問。


まさかこうもあっさりと


言われてしまうとは・・・。


しかも即答ですよ?






「ねぇ、あたしは隊長の一体ナニ?」






ちょっと聞いてみてドキドキ。


いちようあたしと隊長は付き合ってる、と


あたしは解釈していたんですケド。




少し考えるような素振りをみせたかと思った。


いやっ、考えるってなんですか!?


普通だったら即答のはずでしょ?











「・・・部下兼彼女」











あたしは









愛されているのでしょうか?









、日番谷隊長の部下兼彼女。




只今本当に不安を感じています。









「はぁ・・・」






軽くため息。


それでも隊長はあたしに構ってくれずに


黙々と書類に印をしていく。














あたしは隊長が好きです。





ぶっちゃけ愛してます。














けど、隊長は




本当にあたしのこと




どう思ってるの?




不安、通り越して




なんか怖い。














「たーいーちょーぉー」




「うるさい。」




チャン寂しいっ」




「オレは寂しくない」




「構って〜」




「黙れ」









確かに書類の山を片付けるのには


あとかなりの時間が必要だと思いますよ?


けれどね。そこまで構ってくれないのも


酷いと思いません?









「隊長のアホー」









ウソ泣きしてやろうかと思って


涙を流そうと必死こいてた。


そしたら本当に本物の涙が溢れてきて。









「なっなに泣いてんだよっ」


「だってさ、隊長があたしに冷たいんだもん。」


「だーからオレは一刻も早くこの仕事を片付けなきゃならねぇのっ!」


「隊長はどーせ仕事の方があたしより大事でしょ?」


「・・・さっきはそうでも今はお前の方が大事。」









ズルイ。


なんだこの人は。


ちょっと都合良すぎるんじゃありません?


いや、ちょっとどころじゃないよ。









「だから泣くなって。」


「泣いてないもんっ!」


「いや、どう見ても泣いてるから。」


「たまにはあたしにも構ってよね!」


「ハイハイ」









ハイハイってハイは2回じゃなくて


1回とあたしは教えられましたが。




泣き顔をこれ以上さらしたくなくて


無造作に袖で顔を拭いた。




そしてめっちゃ睨んでやりましたよ。









「そう怒るなって。」









いつもの笑顔で




いつものように




頭をくしゃくしゃに撫でられました。






そこまでされたらあたしの怒る気も失せちゃいまして。






「アホー。でも好きだぁー。」


「どっちだよ」


「どっちもだよ」


「オレはお前のこと好きだけどなっ」


「お前じゃなくて「チャン」です。」


「自分のことチャン付けかよ」


「だったら「様」でもいいのですが」









う〜ん様、か。


悪くないかも!?









「だったらお前はオレのことを「冬獅郎様」って呼ぶんだぜ?」









絶対イヤだ。


そんなんあたしの方が下みたいじゃん!


実際、部下ってコトになってるけど。









「じゃぁ、って呼ばせてあげるからあたしはシロちゃんって呼ぶv」




「い・や・だ」




「なぁんでよっ!?めちゃんこ可愛いじゃんっ!」




「めちゃんこってなぁ・・・可愛い言われて喜ぶワケねぇだろ」




「シロちゃんっ♪」











いいもん。あたしはシロちゃんって呼んでやるから。


「可愛い」ってのは本当だもん。


かなりの笑顔をシロちゃんにくれてやる。


これで表情変えなかったらおかしいと思うくらい。









「・・・勝手に呼べ///」


「やっぱシロちゃん、かぁわいぃ〜♪」


「お前さっきとキャラ変わってねぇか?」


「あたしはいつでもこんなんですけど。」


「あー仕事仕事っ。」


「あっ!あたしと仕事、どっち!?」










しばし沈黙。そしてニヤリと。











「・・・仕事v」









今、「v」ってついてましたよねェ?









「ちょ・・・それどーゆーコトよっ!?」


「そーゆーコト。」


「隊長のバカーついでにアホー」


「シロちゃんよりはマシだな。」






















そして今日もこんな会話が繰り返される。




けどあたしもあなたも思ってることは




きっと同じだから。




いや、絶対。
































++++++++++++++++++++
うわぁ・・・
こんな夢かいたの誰だよ。
あっ。あたしか。
日番谷は管理人、大好きです^^
いや、本命は喜助なんですけど♪
喜助ラヴァーな方、いるかなぁっw
ではでは。


05/02/28