――――僕等の間に起こることを予想していたかのように。






















愛の向こう            3






















そんなことを思っていた矢先、


僕の部屋に携帯の着信音が鳴り響いた。


ディスプレイには《》と。




「…もしもし?」


『あっ周助?だよね。あっあのさ…』




いつもと少し違うの声。


電話越しだからかな?   




・・・・・いや、違う。




『にゅ…入院することになっちゃった。』


「・・・・・。」


『けど、全然大丈夫だから、安心してねっ』




僕が黙っていたからか、


が慌てた声で言った。




「…どこの病院?」


『えっと…あの、大きな公園の近くの…』




あ。あそこか。


このへんでは、結構大きめの病院。




「…ごめん。」


『あっ…』




ちょっと悪いと思ったけど、


携帯をパタンと2つに折りたたんだ。
























大きい。本当に大きな病院だった。


近くの公園はとても自然が多くて、そして広く、


きれいな噴水があった。









「あの…の病室ってどこにありますか?」




病院に入って、近くにいた看護師さんに聞いた。


すると、笑顔が少し曇ったが、


今はもうさっきのような笑顔で、




「あぁ。ちゃんなら2階の階段をのぼったところの

             すぐ左の病室ですよ。」


「ありがとうございました。」




軽く頭を下げて、階段をのぼる。




・・・・・たしか2階の、のぼったすぐの左。




看護師さんの笑顔が、


少し曇ってしまったことが少し


気にかかったけど


今はそんなこと考えてる暇はない。




・・・あった。


8つの名前が病室の隣にあった。


その中に《 》の文字。




―――ガラッ




病室のドアを開ける。









入ってから4つめのベットにいるのは…




!」




ベットに駆け寄る。は驚いていた。




「な…なんでくるの!?」


こそなんで入院なんてしてるの?」


「あっ、えっと・・・。」




が答えるのにとまどっているとき、


後ろの方から、聞きなれない声がした。









「あなたが不二くん?」


「おかん!?」


「おかんって言うのやめなさい!」




の…お母さん?




「こんにちは。」


「こんにちはwとはどこまでいったの?」


「バカおかん!うっさい!」




はおかんとか言ってるけれども、


わりと綺麗で、によく似ている。




「不二くん、ちょっといい?」


「はい。」


はおとなしくしてなさいよ。」


「うぃ〜っす」




のお母さんに呼ばれて、病室をでた。




さっきまでの笑顔は深刻な表情に変わり、


ことの重大さをおしえてくれた。









は生まれた時から、ある病気をもっててね。
 

 不二くんには話しておこうと思ってたんだけど、


 の命は…もってあと半年なの。」











目の前が一瞬真っ暗になった。


・・・・・半年?短すぎる。









「不二くん。はこの事もう知ってるから。


 の前では、そんな悲しい顔しないであげてね。」




「・・・・・はい。」









そのあと、にまたくるね。と告げて、


家に帰った。ムリをした笑顔をつくって。


このままといたら、涙が溢れてきそうで・・・・・。























・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて!いよいよ本題っすね!
う〜ん次はあ〜なってこ〜なって…(謎
感想などあれば、BBSにお願いしますw


05/01/26