まわりみち




















部活が終わって只今6時半過ぎ。






校門のところにぽつんと人影。






俺があいつに気付くと、向こうも俺に気付いたのか






















「亮ちゃん〜!帰ろっ!」





「おぅ」













こいつは幼馴染の 







彼女とかそんなんじゃないけど







なぜかいつも一緒に帰ってる。






にだって好きなヤツくらいいるだろうし。













…けど俺はのこと好きだったり。






だから部活が終わるまで待っててくれるのも













すごくうれしい。



















外はもう暗く、街灯がチカチカしてる。







季節は冬真っ只中。







今日は特別風が強い。






部活の間の約2時間、外で待ってるのは辛いと思う。






それなのに待っててくれる












少し、が俺のことをどう思ってるのか期待してしまう。











けど、所詮幼馴染という言葉だけで成り立ってると俺。






ただ家が隣同士で、小さい頃から一緒にいただけ。













…ただそれだけ。




















「ちょっと、亮ちゃんあたしの話聞いてる???」






「…あ、悪ぃ。」






「だーかーらぁ、亮ちゃんは鳳クンと仲良いでしょ?」







「まぁ、いい後輩ってヤツ?」














「うん。そんでね、さっき…」











「…さっき?」


























「鳳クンに告られちゃった。」
























…は?











…長太郎?アイツが?









のことが好きなんて言ってたか?









可愛いとかなんとかいってたような気もする。









俺がのこと好きって知ってて遠慮してたのか?























「…けど断ったよ。」
















驚いて、の方を見る。


















「あ…あたしが好きなのは亮ちゃんだから。」










の頬が桜色に染まってる。















たぶん俺も真っ赤だと思う。






…とにかく熱い。









頭の中が超混乱してて、永い沈黙。








はただ黙ってる。というより、俺の言葉をまってる。





















そんななか、やっと言えたへのキモチ。


























「…俺も。」

































が意地悪く微笑む。








「えへへっw知ってたよ。」









「はぁ!?」










「鳳クンに協力してもらってたんだv」









「じゃぁ、告られたっていうのは…」









「う・そ!」









「じゃあ、最初からわかってたのかよ///」










「うんwあっ明日からヨロシクね☆」









「ぉ…おぅ」








「じゃぁ、また明日っ」









「…じゃあな」




























の家から俺の家まで約10歩。








俺の中でひとつ決心した。






















部活が終わったら、なるべく速くに会いにいくってことを。




















































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ふぅ…。
宍戸は書きやすいけど書きにくい…(どっちだよ
ヒロインさんはちょっと意地悪なのです。
そして宍戸は好き丸出しだったのです!
ここまでよんでくださって、ありがとうございました。